社内試飲レポート


 社内試飲レポートです。

今回は、Parentの蔵出し1998年
Pommard 1er Cru Refene
Pommard 1er Cru Chaponniere

先日のフーデックスで、現当主Anne Parentさんに
伺った話も併記しておきます。

ポマールのイメージとはどんなものでしょうか?
タンニンがあり、力強く、堅牢で緻密なワインといったところでしょうか?

Domaine Parentの現当主Anneさん曰く
「ポマールは大別するとボーヌ側とヴォルネイ側に分けることができる」
と言います。

そして、ポマールの中でも双璧をなすのが
Beane側のEpenotsとVolnay側のRugiens

さらに、このふたつのクリマの中でも
Epenotsの中のGrands-Epnnots
Rugiensの中のRugiens-Bas
は最上のリュー・ディーであり、Anneさんはこのふたつを特級レベル
と考え、造っているとのことです。

現在発売中のポマールは、このGrands-EpenotsとRugiens-Basに
ともに隣接する区画となりポマールとは何か?と考えさせられる
社内試飲となりました。

 

ポマール

 

1998 Pommard 1er Cru Refene 参考上代@5,000

色調はエッジにオレンジが入り始めたガーネット。
腐葉土、ドライプラムの香りに金属的な銅の香り。
口に含むと、予想以上に柔らかいアタック。
果実味は既に滑らかで練れており、ドライフルーツ的
構造は複雑というよりはシンプルに熟成を迎えており
ポマールの力強さと言うよりは、やや熟成した酸味を伴う
軽やかさを感じます。
余韻は月餅や干し柿のような甘みと
アクセント的なタンニンが現れ、消えていきます。

抜栓30~60分後にはより熟成感が前面で現れ、
このワインが熟成の頂点ないしは後半に差し掛かって
いることを伺わせます。

 

1998 Pommard 1er Cru Chaponnieres 参考上代@5,500

色調は赤紫がかったガーネット。
金属的な香り、ミネラル、腐葉土、ドライフラワー、ドライイチジク
口に含むと、まだ若さと冷涼感を感じさせる複雑なアタック。
全体的に堅牢で緻密、何層にも重なった果実の要素を
はっきりとしたミネラルや鉄分、酸がしっかりと支えています。
芯がハッキリとしており力強さと堅牢、緻密さを感じさせます。
余韻はとても複雑でエレガントさもあり、多くの情報を発信し
ながら長く続きました。

抜栓30~60分後にはより果実感が増すと同時に金属的な
味わいも上昇し、今飲んで、飲み頃の前半から頂点へ向かっ
ていると感じさせ、これから数年は楽しめるワインです。

村名ポマールであれば幾つかの畑をブレンドすることが多く
その個性を明確に見つけることは難しいと思いますが、
今回、改めてこのふたつの区画を比較することで
ポマールの北側(Beaune側)と南側(Volnay側)の個性を
自分たちも少し、理解できたように思います。

大まかに言うならば
豊満で早熟なBeaune側と
堅牢で緻密なVolnay側と捉えられるでしょうか?

 

 

【フーデックス生産者 レポート】
現当主Annne ParentさんがDomaine Parentの現当主に
就任したのは1997年のことでした。

前当主のJacques Parentさんの手法と大きく変えた点は?
と尋ねると・・
「新樽比率を上げた事。ただし、それはタンニンを加えて樽の
風味を強くするのではなく、早く美味しく飲めるようにするため」
と答えてくれました。

また、近年懸念されている温暖化問題については?
「温暖化については今のところ全く問題はない。
むしろ、収穫のタイミングに注意さえすれば、安定して
完熟した葡萄を収穫できるようになった事は良い傾向。
大事なことは、畑を注意深く見続ける事・・・」
と言っていました。

 

Anneさんは就任後にまずは畑をリュット・レゾネ(減農薬農法)
に変え、そして近年ではビオロジック栽培に切り替えたそうです。

「畑はいきなりビオロジックにするには無理がある。
段階を踏んで畑の土壌をより良くしていくことが必要なのです。」

彼女の造るワインは、当主に就任した1997年ヴィンテージから比べ
ると2000年あたりから急速に進化し、ここ数年のヴィンテージの出来
栄えは、本人の望むスタイルへと到達したのかなと思えます。

フーデックスの会場で、前評判の芳しくない2007年ヴィンテージの
Bourgogne Pinot Noirを試飲しましたが、その出来栄えは2007年
に対する不安を一蹴するものでした。

 ヴィンテージについて、日本では、多くの消費者はどうしても
評判の高い2005年に目を奪われがちなんだ、という話をした
ところ。

 あなたは自分の子供に対して、良いとか悪いと評価できる?
確かに2005年は素晴らしい年になったけども、それは長期熟成も
可能という意味です。
今、現在、ほとんどの2005年のワインは堅く閉じています。
もし美味しいワインを飲みたいのなら今は2004年や2001年が
いいでしょうし、最近のものであれば2007年はスケールは大きく
ないけどもすぐに美味しく飲めます。

2006年のワインも早い段階から開放的になっていきます。
大事なのはその年の個性なんです。

と、熱弁をふるってくれました。

 この点についてはDomaine Michel GrosのMichel氏も同様に

確かに葡萄の出来については各年によって異なるが、畑によっても
それはまちまちだ。
今、飲むなら確かに2001年はとても美味しくなってきている。
その時、その時でどの年のワインが美味しいかは常に変わる。
ヴィンテージは生きているのです。

と言った言葉が印象的でした。

Anne Parentさんのワインは今後、AC Bourgogneから
Pommard 1erなど幅広く展開させていきますので
よろしくお願いいたします。


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