Monthly Archive for 4 月, 2010

ラジオ収録の手伝い


昨晩は、先日映画上演パーティーの時にも参加させていただいた
「CLUB KING」の代表・桑原茂一さんのラジオ収録のお手伝い・・・

 

ワイン好きの茂一さんの、
「いろんなイベントに、美味しいワインを絡めたい・・・」という
たっての希望にお応えすべく、ご協力させていただいております。

 

ということで、
今回は美味しいワインを飲みながらのラジオ収録でした。

 

当日のゲスト、近田春夫さんとリリーフランキーさん。
そして、限定30名のご来場者様にワインを振舞ってきました。
ワインは、「黒い歌謡曲」にちなんで「黒いラベルのワイン」・・・

PIRATE RADIO 

 

 

 

 

 

 

 

収録後にリリーフランキーさんにボトルにサインを頂きました。

リリーさんのサイン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なお「Partez pour la Reve」を飲みながら収録した今回の番組は
6月下旬の放送予定だそうです。

 

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桑原茂一のPIRATE RADIO! あなたの知らないラジオが到着しました。
音量を最大にして、お一人様でお楽しみください。

「黒い歌謡曲」 2010年6月下旬(予定)  23:00~ 放送
リリー・フランキーさん×近田春夫さん×桑原茂一さん
PIRATE RADIO
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インタビュー(ラトゥール・ジロー)


3月に幕張メッセにて開催されたFOODEX2010。
この時期に合わせて弊社取り扱い生産者が来日していました。

今年は、ラトゥール・ジロー(ムルソー)の当主・ジャンピーエル氏に
じっくりとインタビューさせていただきました。 

Jean-Pierre Latour氏

Jean-Pierre Latour氏

 

 

 

 

 

 

 

某米国系評論家の言葉を借りるのなら、まさに彼こそ
“控え目で慎み深い”という表現に当てはまるのではないで
しょうか。

私たちが彼のワインを試飲している際にも、彼は基本的には
語りません。まるで“ワインが気持ちを代弁している”と言
わんばかりです。

過剰なリップサービスもなければ、こちらの質問にも簡単には
答えません。その質問の意図を確認してからじっくりと言葉を
選んで話す姿は哲学者のように見えます。このは、彼がかつて
理工学を学んでいたことと無関係ではないように思えました。

彼がドメーヌに戻った1980年代、彼は果汁をピュアにする独自
の醸造でムルソー本来の美しさを表現した数少ない生産者と言
われています。
しかしいまだにムルソーといえば“樽の風味が強く、濃厚で重
たい”というイメージを持っている人が少なくはないでしょう。

彼にとっての“ムルソー”とはどのようなものなのかを尋ねて
みました。

「ムルソーとは何か。全体的なイメージを敢えて言葉にする
ならば複雑さ、強さ、バランスが取れているワイン。
アタックではなく、口の中に含んだ時にリッチな香りを持ち、
余韻に重たさを残さないワインです。」

 

まさに彼の造るワインを体現した言葉のようです。
彼のワインは果実のピュアさと余韻のエレガンスが特徴的だと
思います。彼のフラッグシップであるムルソー・1erジュヌヴ
リエール。彼はこの畑の最大の所有者です。
ジュヌヴリエールについて彼は言います。

 

「私の所有するジュヌヴリエールは斜面上部のDessusと呼ばれ
る区画です。斜面下部のDessousと比べてより表土が軽く、
明るい色合いの土壌です。そのため斜面下部のジュヌヴリエール
と比べても、より軽やかで繊細な味わいのワインになります。」

 

ムルソーを語る彼の口からは“繊細”“ピュア”“エレガント”
といった言葉が繰り返し語られます。

 

「私個人は、重たくて、強いワインが好きではないんです。」

 

いわゆる典型的なムルソーが、若いうちから樽のロースト香が
過剰に感じるのに対し彼のワインは樽の風味が主張し過ぎず、
樽の要素が肉付きのよい果実を支えるアクセントのように感じ
られます。一部の生産者が用いている、通常よりも大きな樽を
用いて樽の風味を抑えて白ワインを熟成させる手法についても
聞いてみました。

 

「私は、大樽を用いて熟成させる手法は使いません。ただ、
その手法について良いとも悪いとも言えません。その手法で造
られたワインの美味しさも知っています。確かに今はその手法
は流行ではありますが、(ここでしばらく沈黙して言葉を探す
ように)本当の意味で正しいことというのはいつもすぐにはわ
からないものなのです。」

 

自分の考えと異なるものを徹底的に否定する人間は数多いです
が最後の言葉がまるで哲学者のように聞こえ、彼の人柄を表し
ているように感じました。

 

「私はワイン造りにおいて、日々の“リズム”が大事だと考え
ています。大きな樽を使うことは、様々な作業の私の“リズム”
を崩してしまうからです。その結果、私の目指す本来のワイン
ではなくなってしまうことは本末転倒です。」

 

試飲した2007年ヴィンテージ、そしてこれからリリースされ
る2008年について尋ねてみました。

 

「2007年は難しい年だったのは事実ですが、結果として素晴ら
しい年になりました。ワイン全体としては、閉じている時期が
非常に短く、早い段階で開くでしょう。ピュアさ、エレガント
さが表現された年です。ヴィラージュクラスで4~5年。
プルミエ・クリュであれば5~6年は熟成します。」

 

ここで彼が言う熟成期間とは、賞味期限的な意味での熟成では
なく年々、その品質が熟成を経て向上して行くという意味を込
めています。

 

「2008年については、まだ造ったばかりなので多くは語れません
が、難しさのある年でした。収穫量は例年と比べ、全体で30%
落ちました。しかし凝縮感のある健全な葡萄のおかげで、綺麗な
果実味に富んだワインになりました。2006年のワインに似てくる
ように思います。」

 

ここで彼は、よく聞かれるであろうこのヴィンテージに対しての
質問に対する反論のように言いました。

 

「私にとって、ワインとはテロワールありきです。まずはテロワ
ール。それを表現することです。そしてどんな年でも私はテロワ
ールを表現したワインを造る自信があります。」

 

寡黙なジャン=ピエール氏ですが、彼の言葉には常に揺るがない
自信が感じられました。

 

「私は常に最高の場面も最悪の場面も想定しています。どんな年
であろうとも、失敗したワインを造ることは許されないのです。」

 

来日時、彼の持ってきたドメーヌの写真に可愛らしい女の子の
写真がありました。彼の娘さんの写真でした。
日本滞在中の3月5日は、彼の娘さんの7歳の誕生日だったと
聞いたので、娘さんの誕生日プレゼントを渡しました。
はにかみながら御礼を述べる彼を見て、寡黙な求道者に見える
彼もこの時ばかりは父親の顔に戻ったのが印象的でした。

株式会社オルヴォー(村岡覚)

試飲コメント、つづき・・・


Thiery Richoux
2006 Irancy

≪社内試飲コメント 2010年4月≫
エッジに赤みがかった淡い明るいルビーレッド。スパイス香。
コショウなどのスパイスというよりドライハーブのニュアンス。
アセロラ、ザクロ、サクランボといった赤系果実を中心とした
控え目なアロマ。
奥に少し金属的な硬質な要素も感じます。口に含むと軽やかで
優しい酸味を基調としてサクランボや野イチゴの赤系果実味が
広がります。全体的に果実味、タンニンが軽やかで、抵抗感なく
口に入ります。余韻にかけて重量感を感じる果実味が舌の上で塊
のように感じられしっかりと残ります。

イランシーといえばシャブリ近郊のキンメリッジ土壌のピノ・
ノワールです。酸味やミネラルを基調としたサンセールのような
味わいをイメージしていましたが良い意味で期待を裏切ってくれ
ました。抜栓して二日目になると、中間で控え目に感じた赤系果
実の要素が向上しトップのハーブ香と溶け込んで、非常に魅力的
なバランスとなりました。
軽やかで優しい上質なブルゴーニュとしてお薦めです。

 

2006 Irancy Thierry Richoux

2006 Irancy Thierry Richoux

 

 

PARENT
1999 Ladoix Cotes de Beaune

≪社内試飲コメント 2010年4月≫
エッジにややオレンジが入りはじめたルビー色。
抜栓直後からアロマが非常に開放的。イチゴ、ブラックベリー、
チェリーなどのコンフィコショウなどのスパイス、ヨード、
ドライフラワーの要素も少し感じられます。
口に含むと、熟成感のある果実の甘味が現れて広がります。
全体的に複雑さ、構造の緻密さはあまり感じられませんが、熟成
を経て、初期的な飲み頃に入った開放的な果実味と緩やかさがあ
りタンニンも綺麗に溶け込んで、余韻へと続きます。
今飲んで美味しいワインです。

PARENT
1999 Pommard 1er Cru Chaponieres

≪社内試飲コメント 2010年4月≫
エッジに赤紫、深みのあるルビー色。
想像以上に若々しい香り。スパイス、ミネラル、熟したブルーベリー、
ダークチェリー、プラム奥に動物的なニュアンスも感じられます。
果実味、酸、タンニンが非常に緻密でしっかりとした構造。
時間が経つと共に奥から紫、黒系果実の存在感が際立ってくる。
中間から余韻にかけての砂糖漬けの黒系果実や金属的なニュアンス
がしっかりと残ります。
ヴィンテージから考えても若々しさがあり、緻密で冷涼感があり改
めてシャポニエールがヴォルネイ側のポマールということを思い出
させてくれます。今飲んでも良いですが、これからの熟成もまだ楽
しめるワインです。

 

 

2007 Clos Leo Cuvee Caroline
≪社内試飲コメント 2010年4月≫
エッジに濃い紫がかった深みのあるガーネット。
プラム、ダークチェリー、カシス。口に含むと予想以上に果実味に
緩みがない。綺麗に完熟したフレッシュな
プラム、ダークチェリーの瑞々しい果実味。
余韻にかけてチョコレートの風味も口に広がります。若いタンニン
がありますが、柔らかいためあまり気にはなりません。偉大なワイ
ンではないかもしれませんが、コストパフォーマンスは高い。

2007 Clos Leo Cotes de Castillon
≪社内試飲コメント 2010年4月≫
ヴァニラ、スモークといった品のいい樽の香り。
プラム、ダークチェリー、イチジク、カシス、フレッシュなハーブ。
トップの樽の香りが偉大なワインを連想させます。
口に含むと熟したタンニンがしっかりと前に出て感じられ、奥に集
中した赤、黒系果実が集中しています。まだまだ粒子が硬く集中し
ており、今後の熟成のポテンシャルの高さを感じます。
二日目には奥に隠れていたピュアな果実味が出てきてタンニンとバ
ランスのとれた味わいに向上しました。
抜栓直後はややタンニンが強く濃厚なワインと捉えてしまいますが
奥に集中している果実味がとてもピュアで瑞々しさを感じさせます。
造り手が日本人であるという贔屓目を抜きにしても素晴らしいワイン。
2007年はまたひとつ上の段階に登ったことを感じさせてくれました。

試飲コメント


社内で試飲した時のコメントをまとめてアップします。

Nicolas Rossignol
2007 Bourgogne Pinot Noir

≪社内試飲コメント 2010年1月≫
抜栓直後はやや閉じ気味。
非常に綺麗で2007年ヴィンテージとしては非常に熟度を感じる
赤系果実の香り。時間と共に非常に芳香性があがり、エレガン
トなベリー系が強調された。
口に含むとフレッシュな酸味が前に感じるものの、熟した綺麗
な果実味がしっかりと主張している。
タンニンは控え目で全体的に柔らかい果実味を持った構造。
今後、非常に早い段階で酸味と果実味のバランスが変わるため
価格を考えても、お薦めしたいワイン。

Nicolas Rossignol
2007 Pernand Vergelesses Rouge

≪社内試飲コメント 2010年1月≫
抜栓直後は同様にやや閉じ気味。
しかし奥からは非常に熟度の高い黒系果実の香り。時間と共に、
熟度の高い黒系果実が強調された。
口に含むとミネラルと酸味がしっかりとあり、後から熟した果実味
が広がる。タンニンが若く感じるが細かい。
非常に奥行きがあり、村名としては複雑さを感じる構造。
ミネラル感と複雑さが心地よいワイン。早い段階で美味しくなる。

 

 

Bachey-Legros
2007 Santenay Blanc Sous la Roche

≪社内試飲コメント 2010年1月≫
スモーク、オートミールを思わせる樽の風味。奥にミネラル、シダ。
口に含むと、酸味を覆う、凝縮した厚みのある果実味が重心低く
座っています。
重みのあるシャルドネ、ムルソーほどの濃厚さやミネラルは感じ
ませんがシンプルな果実味中心のバランスがあります。

Bachey-Legros
2007 Chassagne Montrachet 1er Cru Morgeot Vieilles Vignes

≪社内試飲コメント 2010年1月≫
スモーキー、オートミール、白い花、シダといった香りが開放的
に現れる。
口に含むと予想以上に柔らかい果実味が口いっぱいに広がる。
ミネラル、酸が凸凹せずにぶつからない。一体となったバランス感。
構造も、キメが細かいが詰まりすぎた感はありません。若さゆえの
余韻の物足りなさはこれからの時間が解決してくれるでしょう。

Bachey-Legros
2007 Bourgogne Pinot Noir Vieilles Vignes

≪社内試飲コメント 2010年1月≫
色調はやや薄く感じるが、香りは深みがあります。
熟した赤系果実に、タンニンやスパイス、どこか湿った土を思わせ
るような香りが混じる。
口に含むとアタックの印象は強くはないが、中間から柔らかく染み
入るように広がる果実味。
まだ若く、酸味が前に感じられがちだが、数か月で開いてくる。
余韻にかけてタンニンを伴う、綿菓子的な果実味がある。

Bachey-Legros
2007 Santenay 1er Cru Clos Rousseau Vieilles Vignes

≪社内試飲コメント 2010年1月≫
若いワインに見られがちな溌剌とした印象よりは、落ち着きのある
印象。熟した黒系果実、タンニン、スパイス。時間と共に熟した香り。
コート・ド・ボーヌらしからぬ熟したタンニンと果実味、ミネラル
のバランスがあり、中間から余韻にかけての果実味の広がり方が
非常に繊細さを感じる。アタックは決して強くはないのでインパク
トには欠けるが、時間をかけて飲むべきワイン。

 

 

Bachelet-Monnot
2007 Bourgogne Blanc

≪社内試飲コメント 2010年2月≫
抜栓直後は閉じ気味。ややアロマ弱く感じる。
抜栓後30分程度で黄色系果実やミネラル、花の香り。
口に含むとヨーグルトよりも濃厚なハッキリとした乳酸が軸になっています。
ミネラルを乳酸を基調としたシャルドネ。果実味は集中している。
数か月程度で厚みが加わり、早い段階から楽しめそう。

Bachelet-Monnot
2007 Chassagne Montrachet

≪社内試飲コメント 2010年2月≫
抜栓直後から非常に開放的。
麦わらや焼いたトーストを思わせるスモーク香に完熟した黄桃など
の黄色系果実の甘い香りが広がる。
シャサーニュらしい享楽的な愛想の良さがあり、厚みはあまり感じ
ないものの詰まりすぎていない果実味が口に広がる。
余韻は長くはないが非常に心地よく果実味と酸味が残る。
今から飲んで十分に楽しめるワイン。

Bachelet-Monnot
2007 Puligny Montrachet

≪社内試飲コメント 2010年2月≫
抜栓直後はやや閉じ気味。
スワリングすると香りがあがってくる。完熟した柑橘類、レモン、
スウィーティー、グァバ、シダのような森林系の香り。
柑橘系の酸味とミネラルを基調としたワイン。
きめの細かい果実味が感じられ、構造に緩みがない。
中間から余韻まで一貫した綺麗で心地よい酸味がある。