Monthly Archive for 11 月, 2016

アルデッシュ地区の新星「マス・ド・レスカリダ」


新規取り扱い、ローヌ地方アルデッシュ地区の新星「マス・ド・レスカリダ」
昨年現地に訪問させていただき、新ヴィンテージのリリースを待って、今年5月にサンプルを
試飲して取り扱い決定したワイン達になります。

解放感があり、純度の高い果汁からブドウの質の高さがはっきりとわかります。
SO2は添加をしていませんが、腐敗の風味がなく、畑のプロフェッショナルであるローラン・
フェル氏のブドウの美点をそのまま閉じ込めたような液体となっています。
すべてのワインに共通しているのが、粘性をあまり感じさせず、口に含んだ時の液体の流速が
速いこと。すっと浸透したあとに、香りと甘く感じる熟した果実味が残像のように現れる様はシン
プルながら、ワインの喜びの原点を教えてくれる一本です。

新たなヴィニュロンの群雄割拠が目覚ましいローヌ地方アルデッシュ地区。
「ル・マゼル」のジェラール・ウストリック、「ジル・アゾーニ」といったアルデッシュ地区の先駆者
に導かれるように新しい造り手が次々と誕生しています。

オクシタン語で“運命の家”を意味する「マス・ド・レスカリダ」。
ローラン・フェル氏はまさに運命に導かれたヴィニュロン。
アルプス出身のローラン氏は元々ワイン造りに携わる家系ではありませんでした。
大学卒業後、得意のフィールドワークを生かして地図製作者として活躍していました。
2004年、奥さんの仕事の都合でアルデッシュに引っ越ししてきたこと大きな転機となります。
葡萄畑での収穫を経験したローラン氏は一念発起し、ボルドー大学へ葡萄栽培学と農業を学び、
2006年には農業エンジニアの資格を取得しました。
アルデッシュに戻ったローラン氏はその知性と行動力を持って農業領事議会で葡萄畑の有機栽
培コンサルタントとなったのです。

ジェローム・ジュレ、ジル・アゾーニ、ル・マゼル、レ・ドゥー・テール・・・
アルデッシュで自然なワイン造りを志す造り手たちと交流を深めるうちに、栽培だけではなく自ら
のワイン造りの夢が芽生えてきたのはごく自然なことでした。
ローラン氏は自然な葡萄栽培の第一人者ですが醸造は未経験。栽培コンサルタントの仕事を
通じてジェローム・ジュレといった造り手たちから醸造を学びました。

2012年、アルデッシュ南端サニヤックの3.2ヘクタールを買い取り「マス・ド・レスカリダ」は産声
を上げました。醸造所や道具もない中、コンサルタントの仕事と並行してワインを造り始めます。
当初は道具を借り、小さなタンクを買って自宅でワインを造っていました。
当然、収穫したブドウ全部を自身で醸造することが出来ないため、残りは組合に売っていました。
2014年にコンサルタントの仕事を辞してワイン造りに専念。そして2015年、念願の醸造所を設立し
初めて全て自らの手でワインをリリースすることとなったのです。
地図製作のフィールドワークが育んだ畑の観察力、エンジニアの資格取得後に栽培コンサルタント
を務める知性。アルデッシュに新たな綺羅星が誕生しました。

畑:(2015年時点)セヴェンヌ地方 サニヤック村 3.8ヘクタール
ガメイ 1.4ヘクタール、メルロー 0.8ヘクタール、ヴィオニエ 1ヘクタール、シラー 0.6ヘクタール

●ワイン造りの哲学●
ローラン氏の一番の哲学はテロワールをワインに表現したいことです。
サニヤック村のテロワールはとにかくミネラル感、フレッシュ感、酸味、飲みやすさ、旨みが特徴的。
その味わいを素直に反映させるためにできるだけ人の手をかけない醸造法、シンプルな醸造を心描け
ています。
『葡萄の味、テロワールの表現、そしてビュヴァビリテ(飲み心地の良さ)。それだけさ。』
また、必要な時以外は亜硫酸を添加しません。葡萄とテロワールの味の表現を楽しんでほしいこと。
これが無添加のワインを造り始めた大きな理由なのです。

avecamour

*ラベルにはmis en bouteille avec Amour(愛情と共に瓶詰め)の記載

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(2015) La Mai Polida Vin de France

オクシタン語で“一番きれい”の意味
葡萄:ヴィオニエ  樹齢:35~40年
畑・土壌:標高500メートル、南南東向き。三畳紀の砂岩の上に砂、シルト、泥土。
第四氷河期の氷河に由来するシスト、クオーツ、シレックスといった石が散見される。
醸造・熟成:除梗せず全房のまま破砕、圧搾し、24時間後、11℃で澱引き。天然酵母。
タンクでアルコール発酵、マロラクティック発酵。
冬を越し、4月前半、SO2添加せず愛情と共に瓶詰め。

(2015) Sople e Joios Vin de France

オクシタン語で“優しくて、陽気”の意味
葡萄:ガメイ  樹齢:40~45年
畑・土壌:標高500メートル、南南東向き。三畳紀の砂岩の上に砂。
第四氷河期の氷河に由来するシスト、クオーツ、シレックスといった石が散見される。
醸造・熟成:除梗せず全房のままタンクを密閉、ジュースがタンク底に溜まっていない
状態から12日間マセラシオン・カルボニック後、発酵。天然酵母。
圧搾後、タンクでアルコール発酵、マロラクティック発酵。
冬を越し、4月後半、SO2添加せず愛情と共に瓶詰め。

(2015) Sota Mon Soleu Vin de France

ソタ・モン・ソレウ  ヴァン・ド・フランス
オクシタン語で“私の太陽の下で”の意味
葡萄:メルロー  樹齢:35~40年
畑・土壌:標高500メートル、南南東向き。三畳紀の砂岩の上に砂、シルト、泥土。
第四氷河期の氷河に由来するシスト、クオーツ、シレックスといった石が散見される。
醸造・熟成:破砕、除梗。4日間マセラシオン、一日一回だけルモンタージュ。天然酵母。
圧搾後、タンクでアルコール発酵、マロラクティック発酵。
冬を越し、5月10日、SO2添加せず愛情と共に瓶詰め。

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Mas de L’Escarida マス・ド・レスカリダ
2015 La Mai Polida Viognier VDF(ラ・マイ・ポリダ・ヴィオニエ)
2015 Sople e Joios Gamay VDF(ソプル・エ・ジョイヨ・ガメイ)
2015 Sota Mon Soleu Merlot VDF(ソタ・モン・ソレウ・メルロー)