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ドメーヌ・ユベール・ラミー
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ドメーヌ・ユベール・ラミー
セールスシート

Domaine Hubert Lamy / ドメーヌ・ユベール・ラミー

“ユベール ラミー”の歴史は古く、ドメーヌは1640年に、サントーバン村でブドウの栽培を始めたという記録があります。
先代のユベール氏は、彼の父親であるジャン・ラミーの元で働き、1973年に自らドメーヌ ユベール・ラミーを立ち上げました。それまでは主にネゴシアンであったため、自社畑は8ヘクタールほどにすぎませんでした。
90年代にはクロ・ド・ラ・シャトニエール、デリエール・シェ・エドアール、ミュルジェ・デ・ダン・ド・シャン、クロ・デュ・メ、クロ・デ・ザートの畑を購入、賃貸契約で手に入れました。
また、より土壌の特性に合うとしてラ・プランセの区画に植わっていたピノ・ノワールをシャルドネに改植もしました。
1995年、世界各国でワイン造りとマーケティングを学んだ息子のオリヴィエ氏が、ワイン造りを受け継ぎ、経験を生かした新しい手法で畑から醸造までドメーヌを運営しています。
今日ではドメーヌは17ヘクタールの畑を所有しており、そのほとんどがAOCワインです。サン・トーバン、ピュリニー・モンラッシェ、サントネ、シャサーニュ・モンラッシェなど…18のアペラシオンから赤・白合わせて毎年10万本ほどのワインを生産しています。そのうち70%は海外に輸出され、残りはフランス国内のワイン商、レストラン、愛好家に回されます。

ドメーヌを始めた当初は、村の真ん中に位置する小さな醸造所でワインを造っていました。
1979年、ユベールは実用的な醸造所の建設を始め、1981年に完成させました。
それから仕事がより効率化され2003年には600uから3フロアから成る1,200uの大きな醸造所にまで拡張することができました。
ひとつのフロアは醸造設備(除梗、ベルトコンベア、空圧式プレス機2台、震動式選果台、ラベル貼りなど)です。
ふたつめのフロアはボトル貯蔵庫になっています。そしてもうひとつの地下フロアは赤ワインと白ワインが分けられた樽熟成のためのフロアとなっています。

栽培:葡萄はグイヨ仕立て。5月から8月まで毎月グリーンハーヴェストを施します。この10年の間、化学肥料は一切やらずに有機コンポストに切り替えて土壌を修正してきました。

白ワインの醸造:畑から収穫された葡萄はベルトコンベアでプレス機に入れられます。プレスされたジュースはステンレスタンクで一晩、清澄のために静置されます。翌日、清澄されたジュースは重力によって地下の樽へと導かれます。樽はブルゴーニュの伝統的なバリックではなく300リットルとドゥミ・ミュイと呼ばれる600リットルの樽を用います。
アルコール発酵、マロラクティック発酵ともに樽内で行われます。

赤ワインの醸造:収穫された葡萄は震動式選果台で厳しく振り分けられ、除梗した後にベルトコンベアでセメントタンクに入れられます。そこから3〜10日後に約2週間かけてアルコール発酵を行います。
発酵後に不純物を分離するデキュヴァージュを行い、プレスします。ジュースを一晩、清澄のために静置させ、樽に入れるのです。およそ15カ月の樽熟成を終えてワインは瓶詰めされるのです。



ドメーヌ・ユベール・ラミー
●ドメーヌ・ユベール・ラミーの土壌  サン=トーバンについて
ドメーヌ・ユベール・ラミーの持つ畑は基本的に石灰質が占めています。
サン=トーバンの土壌は大別するとふたつに分けることができます。

ガメイ村を越えサン=トーバン村へと延びる斜面は白色マルヌ土壌から成るほぼ純粋な石灰岩質土壌です。柔らかい石灰岩質土壌のおかげで葡萄の根が深く、よりミネラルを吸い上げることができるのです。洗練されたタイトな味わいの白、ミネラル、石を思わせる風味の赤ワインを産出します。ピュリニー・モンラッシェの土壌と類似しています。
(Derriere chez Edouard , Tremblots)

サン=トーバン村の内側、特級畑モンラッシェの斜面にはより堅牢な石灰岩が広がり、葡萄の根によって石灰岩の断層が散見されます。赤色の泥灰土が多い特級モンラッシェから続く粘土質土壌です。より日照に恵まれた区画で、果実味が増しスケールが大きなワインを産出します。(Clos du Meix , Chateniere)



 
 
 


Bourgogne Les Chataigners

ヴィンテージ:【2018】
ブドウ品種:シャルドネ
面積:1.12ヘクタール
畑・土壌:標高340〜380m、勾配30% 小石が多く混ざる南東向きの石灰質土壌、表土10〜20cm
植密度:11,000本/ha 標高:280〜360メートル 斜度:20〜35%
栽培:グイヨ仕立て。この15年、化学肥料は一切使わず、土壌のためのコンポストを与えています。葉の表面が太陽を最大限享受するためにパリサージュ(枝の固定)は高く1.4メートル。ドメーヌの畑ではリュット・アンテグレを採用しています。
醸造:手摘み、小さなケースで葡萄を運搬。プヌマティック(空圧)式プレスでゆっくりと圧搾。わずかにデブルバージュ(前清澄)。300リットルと600リットルの樽で発酵。(ヴォージュ産、アリエ産、トロンセ産…新樽比率0%、3〜10年樽使用)。温度管理をしながら90日間発酵。
熟成: 熟成がゆっくり進むように低い温度で熟成させます。樽でマロラクティック発酵。24か月熟成後、重力で瓶詰め。
味わい:エッジ緑がかった若い黄金色。香りは雄弁で開放的、柑橘を思わせる新鮮な果実が咲き誇っている。アタックから偉大なワインを思わせます。特筆すべきバランスの良さ。余韻は美しく長くミネラルがありフィネスを感じます。




Saint-Aubin La Princee

ブドウ品種:シャルドネ
面積:3ヘクタール(南、南東向きの10小区画から成る)
植密度:10,000〜14,000本/ha 標高:280〜360メートル 斜度:20〜35%
畑・土壌:小石が多く混ざる南、南東向きの石灰が多い粘土石灰質土壌。
軽い土壌で表土は10〜30センチ。  樹齢:5〜40年
栽培:グイヨ仕立て。この20年、化学肥料は一切使わず、土壌のためのコンポストを与えています。葉の表面が太陽を最大限享受するためにパリサージュ(枝の固定)は高く1.4メートル。ドメーヌの畑ではリュット・アンテグレを採用しています。
醸造:手摘み、小さなケースで葡萄を運搬。プヌマティック(空圧)式プレスでゆっくりと圧搾。デブルバージュ(前清澄)せず。300リットルと600リットルの樽で発酵。(ヴォージュ産、アリエ産、トロンセ産…新樽比率0%、2〜10年樽使用)。温度管理をしながら90日間発酵。バトナージュせず。
熟成:熟成がゆっくり進むように低い温度で熟成させます。樽でマロラクティック発酵。24か月熟成後、重力で瓶詰め。
味わい:若々しい緑がかった黄金色。軽快で繊細な香り、ミネラルと新鮮な果実の開放的な香り。ミネラルの構造が素晴らしい。非常にバランスが良く、非常に長い余韻へと続く




Saint-Aubin 1er Cru Derriere Chez Edouard

ヴィンテージ:【2018】
ブドウ品種:シャルドネ
面積:1.7ヘクタール  植密度:14,000本/ha  標高:320メートル 斜度:30% 
畑・土壌:東南東向きの粘土石灰質土壌、チョーク質の白色マルヌ土壌が支配的。10〜30センチの表土には多くの石が見られます。
樹齢:1985年、1990年と2001年に植樹。
栽培:グイヨ仕立て。この10年、化学肥料は一切使わず、土壌のためのコンポストを与えています。葉の表面が太陽を最大限享受するためにパリサージュ(枝の固定)は高く1.4メートル。ドメーヌの畑ではリュット・アンテグレを採用しています。
醸造:手摘み、小さなケースで葡萄を運搬。プヌマティック(空圧)式プレスでゆっくりと圧搾。静かにデブルバージュ(前清澄)。300リットルと600リットル(ドゥミ・ミュイ)の樽で発酵。(ヴォージュ産、アリエ産、トロンセ産…新樽比率0%、1,2,3年樽使用)。温度管理をしながら90日間発酵。
熟成:熟成がゆっくり進むように低い温度で熟成させます。樽でマロラクティック発酵。23か月熟成後、重力で瓶詰め。
味わい:若々しい色調。樹木の花や炙ったヘーゼルナッツのエレガントな香り。アタックは極めて繊細でフィネスがあり、綺麗なミネラル感のある余韻へと続きます。




Saint-Aubin 1er Cru Les Frionne

ヴィンテージ:【2018】
ブドウ品種:シャルドネ
面積:2.4ヘクタール  植密度:11,000〜14,000本/ha
標高280メートル、斜度25〜35%  樹齢:10年、20年、30年、50年、80年。
  栽培:グイヨ仕立て。この15年、化学肥料は一切使わず、土壌のためのコンポストを与えています。葉の表面が太陽を最大限享受するためにパリサージュ(枝の固定)は高く1.4メートル。ドメーヌの畑ではリュット・アンテグレを採用しています。
醸造:手摘み、小さなケースで葡萄を運搬。プヌマティック(空圧)式プレスでゆっくりと圧搾。デブルバージュ(前清澄)せず。300リットルと600リットル(ドゥミ・ミュイ)の樽で発酵。(ヴォージュ産、アリエ産、トロンセ産…新樽比率0%、1〜10年樽使用)。温度管理をしながら90日間発酵。
熟成:熟成がゆっくり進むように低い温度で熟成させます。樽でマロラクティック発酵。24か月熟成後、重力で瓶詰め。
味わい:緑がかった明るい黄金色。樹木の花や炙ったヘーゼルナッツのピュアでエレガントな香り、とても繊細でフィネスに満ちており、鮮明なワインです。




Saint-Aubin 1er Cru Clos du Meix

ヴィンテージ:【2018】
ブドウ品種:シャルドネ
面積:0.7ヘクタール  植密度:14,000本/ha
畑・土壌:小石が多く混ざる南南東向きの石灰が多い粘土石灰質土壌。
樹齢:1985年と1995年に植樹。
栽培:グイヨ仕立て。植樹してから、化学肥料は一切使わず、土壌のためのコンポストを与えています。葉の表面が太陽を最大限享受するためにパリサージュ(枝の固定)は高く1.5メートル。ドメーヌの畑ではリュット・アンテグレを採用しています。
醸造:手摘み、小さなケースで葡萄を運搬。プヌマティック(空圧)式プレスでゆっくりと圧搾。静かにデブルバージュ(前清澄)。300リットルと600リットル(ドゥミ・ミュイ)の樽で発酵。(ヴォージュ産、アリエ産、トロンセ産…新樽比率0%、1〜9年樽使用)。温度管理をしながら90日間発酵。
熟成:熟成がゆっくり進むように低い温度で熟成させます。樽でマロラクティック発酵。24か月熟成後、重力で瓶詰め。
味わい:緑がかった淡い色調。ピュアで上品な花の香り、炙ったヘーゼルナッツ、熟したフルーツのアロマ。緻密でフィネスに富んだ香りがミネラルを伴って膨らみながら余韻までしっかりと続きます。




Saint-Aubin 1er Cru En Remilly

ヴィンテージ:【2018】
ブドウ品種:シャルドネ
面積:2ヘクタール  植密度:11,000〜14,000本/ha
畑・土壌:標高260〜320メートル、斜度5〜30%
表土10センチ。小石が多く混ざる南向きの石灰質土壌。 樹齢:1989年に植樹。
アン・レミリーの区画は、特級畑シュヴェリエ・モンラッシェから数メートルの場所に位置しています。小石の非常に多い土壌で、うち5〜22ヘクタールには昔から植樹されていました。 
  栽培:グイヨ仕立て。この16年、化学肥料は一切使わず、土壌のためのコンポストを与えています。葉の表面が太陽を最大限享受するためにパリサージュ(枝の固定)は高く1.4メートル。ドメーヌの畑ではリュット・アンテグレを採用しています。
醸造:手摘み、小さなケースで葡萄を運搬。プヌマティック(空圧)式プレスでゆっくりと圧搾。デブルバージュ(前清澄)せず。300リットルと600リットル(ドゥミ・ミュイ)の樽で発酵。(ヴォージュ産、アリエ産、トロンセ産…新樽比率0%、1〜10年樽使用)。温度管理をしながら90日間発酵。バトナージュせず。
熟成:熟成がゆっくり進むように低い温度で熟成させます。樽でマロラクティック発酵。24か月熟成後、重力で瓶詰め。
味わい:エッジが緑がかった若々しい色調。ミネラル感があり、新鮮な柑橘類のアロマ。グランクリュに匹敵するミネラルの構造を持ちます。特筆すべきワインで、長く大きくフィネスに満ちた余韻へと続きます。




Saint-Aubin 1er Cru Clos de la Chateniere Vieilles Vignes

ヴィンテージ:【2018】
ブドウ品種:シャルドネ
面積:1.25ヘクタール(1992年に購入。)   植密度:11,000本/ha
畑・土壌:表土は10〜20センチ。小石が多く混ざる南向きの石灰質土壌。
標高280〜300mに位置する勾配40%の急斜面。樹齢:1964年に植樹。
中世フランスのカシの木を語源とする名前。王族の畑として知られていた区画です。
クロ・ド・ラシャトニエールは“ブルゴーニュの中の王の畑”として存在していました。
栽培:グイヨ仕立て。この16年、化学肥料は一切使わず、土壌のためのコンポストを与えています。葉の表面が太陽を最大限享受するためにパリサージュ(枝の固定)は高く1.4メートル。畑はリュット・アンテグレを採用しています。
醸造:手摘み、小さなケースで葡萄を運搬。プヌマティック(空圧)式プレスでゆっくりと圧搾。デブルバージュ(前清澄)せず。300リットルと600リットル(ドゥミ・ミュイ)の樽で発酵。(ヴォージュ産、アリエ産、トロンセ産…新樽比率0%、1〜10年樽使用)。温度管理をしながら90日間発酵。バトナージュせず。
熟成:熟成がゆっくり進むように低い温度で熟成させます。樽でマロラクティック発酵。23か月熟成後、重力で瓶詰め。
味わい:若々しい輝きに満ちた色調。ミネラル感がありフローラルな香り、フレッシュな果実や柑橘類のアロマがあります。
バランスが非常に優れたヴィンテージとなりました。リッチで美しく、太陽に恵まれたこのテロワールを反映したワインです。



Puligny-Montrachet Les Tremblots Vieilles Vignes

ヴィンテージ:【2018】
ブドウ品種:シャルドネ
面積:0.9ヘクタール  植密度:11,000本/ha
畑・土壌:深い表土。南東向きの粘土石灰質土壌。 標高:230メートル 斜度:1%
樹齢:1930〜1970年に植樹
栽培:グイヨ仕立て。この16年、化学肥料は一切使わず、土壌のためのコンポストを与えています。葉の表面が太陽を最大限享受するためにパリサージュ(枝の固定)は高く1.4メートル。ドメーヌの畑ではリュット・アンテグレを採用しています。
醸造:手摘み、小さなケースで葡萄を運搬。プヌマティック(空圧)式プレスでゆっくりと圧搾。デブルバージュ(前清澄)せず。300リットルと600リットル(ドゥミ・ミュイ)の樽で発酵。(ヴォージュ産、アリエ産、トロンセ産…新樽比率0%、1〜9年樽使用)。温度管理をしながら90日間発酵。バトナージュせず。
熟成:熟成がゆっくり進むように低い温度で熟成させます。樽でマロラクティック発酵。24か月熟成後、重力で瓶詰め。
味わい:光沢のある若々しい緑がかった色調。白い果実、柑橘類、ほのかにトリュフのアロマがあります。ミネラル感があり新鮮なワインです。




Chassagne-Montrachet Le Concis du Champs

ヴィンテージ:【2018】
ブドウ品種:シャルドネ
面積: 0.93ヘクタール 植密度:14,000本
畑・土壌:東南東向きの深い粘土質土壌。標高225メートル、斜度5% 
樹齢:2005年〜2010、2016年に植樹
栽培:グイヨ仕立て。この16年、化学肥料は一切使わず、土壌のためのコンポストを与えています。葉の表面が太陽を最大限享受するためにパリサージュ(枝の固定)は高く1.4メートル。ドメーヌの畑ではリュット・アンテグレを採用しています。
醸造:手摘み、小さなケースで葡萄を運搬。プヌマティック(空圧)式プレスでゆっくりと圧搾。デブルバージュ(前清澄)せず。300リットルと600リットル(ドゥミ・ミュイ)の樽で発酵。(ヴォージュ産、アリエ産、トロンセ産…新樽比率0%、1〜9年樽使用)。温度管理をしながら90日間発酵。バトナージュせず。
熟成:熟成がゆっくり進むように低い温度で熟成させます。樽でマロラクティック発酵。24か月熟成後、重力で瓶詰め。
味わい:若々しい緑がかった黄金色。軽快で繊細、若く新鮮な果実の香りが全開です。テクスチャーが偉大なワインを想起させてくれます。特筆すべきバランスの良さ、完熟しています。ミネラルを伴いとても綺麗な余韻へと長く続きます。



Chassagne-Montrachet 1er Cru Les Chaumees

ヴィンテージ:【2018】
ブドウ品種:シャルドネ
面積:0.226ヘクタール  植密度:20,000本/ha
畑・土壌:東向き、表土がやや深い粘土石灰質土壌。斜面中腹。
樹齢:1970年、1989年に植樹。
栽培:グイヨ仕立て。この16年、化学肥料は一切使わず、土壌のためのコンポストを与えています。収穫量は低いです。葉の表面が太陽を最大限享受するためにパリサージュ(枝の固定)は高く1.4メートル。
醸造:手摘み、小さなケースで葡萄を運搬。プヌマティック(空圧)式プレスでゆっくりと圧搾。デブルバージュ(前清澄)せず。300リットルと600リットル(ドゥミ・ミュイ)の樽で発酵。(ヴォージュ産、アリエ産、トロンセ産…新樽比率0%、1〜10年樽使用)。温度管理をしながら90日間発酵。バトナージュせず。
熟成:熟成がゆっくり進むように低い温度で熟成させます。樽でマロラクティック発酵。24か月熟成後、重力で瓶詰め。
味わい:黄金に輝くエッジ。軽快ながらヴァニラのようなグリル香、フレッシュな果実香があります。丸みがあり、力強く豊潤でいながら新鮮さを伴う余韻。偉大なワインです。



Saint-Aubin 1er Cru Derriere Chez Edouard Haute Densite

ヴィンテージ:【2018】
ブドウ品種:シャルドネ
面積:0.68ヘクタール  畑・土壌:標高325メートル。表土10〜30センチ。
東南東向きの斜面に位置する粘土石灰質土壌。
白色泥灰土に小石が多く乗っている。
斜度:30〜40%  樹齢:2001,2010,2015年に植樹。
栽培:ヘクタールあたり20,000〜30,000本となる密植栽培。
トラクターが使えないためすべての作業が手作業となります。
葉の表面が太陽を最大限享受するためにパリサージュ(枝の固定)は高く1.4メートル。醸造:手摘み、小さなケースで葡萄を運搬。プヌマティック(空圧)式プレスでゆっくりと圧搾。デブルバージュ(前清澄)せず。350リットルと600リットルの樽で発酵。新樽比率0%、温度管理をしながら90日間発酵。バトナージュせず。
熟成:熟成がゆっくり進むように低い温度で熟成させます。樽でマロラクティック発酵。23か月熟成後、重力で瓶詰め。
味わい:若い黄金色。グリルしたヘーゼルナッツや樹木の花、エレガントな香り。香りの要素が多く繊細。深淵でフィネスがあり、別格。美しいミネラルを伴う長い余韻へと続く。



Puligny-Montrachet Les Tremblots Hautes Densite

ヴィンテージ:【2018】
ブドウ品種:シャルドネ
面積:0.33ヘクタール  植密度:22,000本/ha
葡萄:マッサルセレクションのシャルドネ
畑・土壌:標高230メートル。深い表土。東向きの粘土石灰質土壌。
樹齢:1970年、2002年に植樹
栽培:グイヨ仕立て。この20年、化学肥料は一切使わず、土壌のためのコンポストを与えています。葉の表面が太陽を最大限享受するためにパリサージュ(枝の固定)は高く1.4メートル。
醸造:手摘み、小さなケースで葡萄を運搬。プヌマティック(空圧)式プレスでゆっくりと圧搾。デブルバージュ(前清澄)せず。300リットルの樽で発酵。温度管理をしながら90日間発酵。バトナージュせず。
熟成:熟成がゆっくり進むように低い温度で熟成させます。樽でマロラクティック発酵。23か月熟成後、重力で瓶詰め。
味わい:緑がかったローブ、輝き。柑橘類や白い果実の繊細な香り。香りと共に新鮮なミネラルを持った長い余韻。




Criots-Batard-Montrachet Grand Cru Hautes Densite

ヴィンテージ:【2018】
ブドウ品種:シャルドネ
面積:0.05ヘクタール  植密度:25,000本
畑・土壌:南向きの斜面に位置する粘土石灰質土壌。非常に小石が多い泥土。
樹齢:1975、2005年に植樹。
栽培:ゴブレ仕立て。この15年、化学肥料は一切使わず、土壌のためのコンポストを与えています。葉の表面が太陽を最大限享受するためにパリサージュ(枝の固定)は高く1.5メートル。
醸造:手摘み、小さなケースで葡萄を運搬。プヌマティック(空圧)式プレスでゆっくりと圧搾。デブルバージュ(前清澄)せず。228リットルの樽で発酵。温度管理をしながら60日間発酵。バトナージュせず。
熟成:熟成がゆっくり進むように低い温度で熟成させます。樽でマロラクティック発酵。23か月熟成後、重力で瓶詰め。
味わい:光沢のある緑がかった黄金色。熟した果実、柑橘類の香り。偉大なワインに相応しい香り、繊細なテクスチャー。
非常に長く味わいが続き卓越したバランスの良さ。非常に美しいミネラルと傑出したフィネスを伴う長い余韻。



Santenay Clos des Hates

ヴィンテージ:【2018】
ブドウ品種:ピノ・ノワール
面積:0.66ヘクタール 植密度:14,000本
畑・土壌:粘土質の深い土壌。標高260メートルの東南東向きの粘土石灰質土壌。
樹齢:1999年と2006年に植樹した葡萄 
栽培:台木として、樹勢の弱いリパリア種葡萄のマッサル・セレクション。
コルドン・ロワイヤ、グイヨ、ゴブレ仕立て。この10年、化学肥料は一切使わず、土壌のためのコンポストを与えています。葉の表面が太陽を最大限享受するためにパリサージュ(枝の固定)は高く1.4メートル。
醸造:手摘み、小さなケースで葡萄を運搬。選果して30〜70%除梗。発酵と浸漬を20日間。
1日2回ピジャージュ、ルモンタージュ。補糖せず。(ヴォージュ産、アリエ産、トロンセ産…新樽比率20%、1,2年樽使用)。樽でマロラクティック発酵。
熟成:熟成がゆっくり進むように低い温度で熟成させます。清澄せず。23か月熟成後、重力で瓶詰め。
味わい:深みのある綺麗なルビー色。黒系果実とイチゴの香り。香りが豊富で果実味と良く熟したタンニンがあります。



Chassagne-Montrachet La Goujonne Vieilles Vignes

ヴィンテージ:【2018】
ブドウ品種:ピノ・ノワール
面積:1.05ヘクタール  植密度:11,000本  畑・土壌:標高220メートル
粘土質の深い土壌。東南東向きの粘土質土壌  樹齢:60年
栽培:コルドン・ロワイヤ仕立てとグイヨ仕立て。より小さく凝縮した葡萄が得られます。
この10年、化学肥料は一切使わず、土壌のためのコンポストを与えています。葉の表面が太陽を最大限享受するためにパリサージュ(枝の固定)は高く1.4メートル。
醸造:手摘み、小さなケースで葡萄を運搬。選果して30〜70%除梗。発酵と浸漬を20日間。1日2回ピジャージュ、ルモンタージュ。補糖せず。(ヴォージュ産、アリエ産、トロンセ産…新樽比率20%、1,2年樽使用)。樽でマロラクティック発酵。
熟成:熟成がゆっくり進むように低い温度で熟成させます。卵白で清澄。23か月熟成後、重力で瓶詰め。
味わい:深い美しいルビー色。フレッシュで黒い果実の香り。豊満で厚みがあり、熟したタンニンを持っています。



Saint-Aubin 1er Cru Derriere chez Edouard Vieilles Vignes

ヴィンテージ:【2018】
ブドウ品種:ピノ・ノワール
面積:1ヘクタール  植密度:11,000本  畑・土壌:標高320メートル
粘土質の深い土壌。東南東向きの粘土質土壌。斜度30%  樹齢:50〜60年
栽培:コルドン・ロワイヤ仕立て。より小さく凝縮した葡萄が得られます。
この10年、化学肥料は一切使わず、土壌のためのコンポストを与えています。葉の表面が太陽を最大限享受するためにパリサージュ(枝の固定)は高く1.4メートル。
醸造:手摘み、小さなケースで葡萄を運搬。選果して30〜70%除梗。発酵と浸漬を20日間。1日2回ピジャージュ、ルモンタージュ。(ヴォージュ産、アリエ産、トロンセ産…新樽比率25%、1,2年樽使用)。樽でマロラクティック発酵。
熟成:熟成がゆっくり進むように低い温度で熟成させます。清澄せず。23か月熟成後、重力で瓶詰め。
味わい:深い美しいルビー色。フレッシュで黒い果実の香り。豊満で厚みがあり、熟したタンニンを持っています。


Santenay 1er Cru Clos des Gravieres Vieilles Vignes

ヴィンテージ:【2018】
ブドウ品種:ピノ・ノワール
面積:0.28ヘクタール  植密度?:20,000本/ha
畑・土壌:深い表土。標高275メートル、斜角30%、東向きの粘土石灰質土壌。
1855年のラヴァル博士の格付け、1922年のカミーユ・ロディエの格付けともに最上のテット・ド・キュヴェとして評価されている区画。 樹齢:1968年に植樹
栽培:グイヨ、コルドン・ロワイヤ仕立て。より小さく凝縮した葡萄が得られます。
この10年、化学肥料は一切使わず、土壌のためのコンポストを与えています。
葉の表面が太陽を最大限享受するためにパリサージュ(枝の固定)は高く1.4メートル。
醸造:手摘み、小さなケースで葡萄を運搬。選果して30〜70%除梗。発酵と浸漬を20日間。
1日2回ピジャージュ、ルモンタージュ。(ヴォージュ産、アリエ産、…新樽比率20%)。樽でマロラクティック発酵。
熟成:熟成がゆっくり進むように低い温度で熟成させます。必要に応じて卵白で清澄。24か月熟成後、重力で瓶詰め。
味わい:とても明るいローブ。精妙でヴァニラのようなグリル香、フレッシュな果実香。丸みがあり力強く豊満。
鮮烈さを失わずに長い余韻へと続く。偉大なワインです。




低価格のみで知られる不遇の産地 サン・トーバンの知られざる個性
サン・トーバンは標高260メートルから340メートルという高地に位置するため、パワフルすぎず、酸もきれいで、飲み飽きない。モンラッシェと同じ丘に村の半分の畑が位置しているし、土壌としても申し分ない。ラミーはサン・トーバンの個性を「熟して、フレッシュで、ミネラリー」と言った。そのピュリニー・モンラッシェの緻密さとオート・コートの清潔さとコート・シャロネーズの可愛らしさを兼ね備えたような白ワインの味わいは、客観的に見るなら、多くの人に好まれる個性のはずだ。
それでも、不人気だ。市場でサン・トーバンを見るとしたら、それは普通、コランか、ドランだ。コランの場合、多くの人の頭をよぎるのは、モンラッシェの所有者としてのコラン。ようするに、高級ブランドのセカンドラインとしてのサン・トーバンだ。ドランの場合、消費者はサン・トーバンが欲しいのではなく、ビオディナミの個性的生産者としてのドランに興味があるのだ。
だから逆に、10種類ものサン・トーバンのワインを至極まっとうに造る、この村の代表的生産者、ラミーが損をする。サン・トーバン自体に興味がない人にとっては存在意義がない。しかし興味があるなら、標準となる味わいが、もっともわかりやすい形で表現されているのが、ラミーのワインだ。
サン・トーバンの基本として理解しておかなければならないことは、赤色粘土石灰質土壌と白色マルヌ土壌という、二種類の土壌だ。赤色粘土質土壌は、ピュリニーの丘の標高320メートルから下と、ピュリニー・モンラッシェの畑に接する部分にある。代表的な一級畑名でいうなら、アン・ルミリー、ラ・シャルモワ、レ・ミュルジェ・デ・ダン・ド・シェンだ。白色マルヌ土壌はそれ以外の部分で、デリエール・シェ・エデュアール、レ・フリオンヌ、レ・カステがそうだ。前者はリッチな味わいでスケールが大きく、後者は繊細で硬質なワインとなる。 モンラッシェと同じ赤色粘土質土壌は、当然のようにシャルドネに向く。アン・ルミリーは堅牢でミネラリー、ラ・シャルモワはクリーミー、レ・ミュルジェはパワフル、といった違いがある。
白色マルヌ土壌は、ピノ・ノワールに向く。この赤ワインが素晴らしい。サン・トーバンは今では白ワインが有名で、ピノ・ノワールの畑は徐々にシャルドネに改植されつつあるが、伝統的には赤ワインの産地だ。白ワインがプチ・ピュリニー的なお買い得感から評価されるのに対して、赤ワインのほうは遥かに独自性があり、サン・トーバンらしさがより伝わってくる。たとえば、チェリーとスパイスの硬質な香り、タイトな構造、そして鋭角的なエネルギー感が特徴的な、デリエール・シェ・エデュアール。同種の土壌を持つフォージュレー・ド・ボークレールのボンヌ・マールやモンティーユのヴォルネイ・タイユピエが好きならば理解できる通なワインであり、一度は試してみるべき個性だ。
ワイナート36号『今どきブルゴーニュ』より抜粋